OUR FUTURES

「未来思考」について

未来思考とは、物事を考える視点を未来に置いて、そこから現在を振り返ることによって、いま起こしたいアクションを決める思考方法のことを言います。

現在、もしくは過去のさまざまなデータから、「こんな世の中になるのではないか?」と未来を予測することをフォアキャスティングと言います。フォアキャスティングで未来を考えると、それはあくまで現在の諸要因から可能性の高い未来を浮かび上がらせることに重きが置かれ、多様性は低くなりがちです。想像力を働かせることのできる領域も小さくなります。

それに対して、物事を考える視点を未来に置いて、そこから現在を振り返ることをバックキャスティングと言います。
バックキャスティングでは、いきなり未来に視点を置いて、理想とする未来の姿を思い描きます。もちろん、その未来の姿は想像する人それぞれによって異なる形を見せることでしょう。“こんなふうになったらいいな!”という発想から未来を思い描くのですから、たくさんの未来像が思い浮かんでくるはずです。未来のことですからなにが正解で、なにが不正解かはわかりません。だからこそ自由に思い描くことが可能であり、想像するとワクワクしてくるのです。

予測データは未来思考にも必要ですが、大きな違いは、フォアキャスティングでものごとを考えすぎると、予測可能な問題に対していかに対処するかという発想に縛られてしまい、発想の転換が起きなくなってしまうことなのです。