OUR FUTURES

このストーリーは

プロジェクト 「 「渋谷をつなげる30人」2019年度(第4期)

から投稿されました。

前回、実際にセッションを設計し、実戦経験を積んだ「渋谷をつなげる30人」のメンバーたち。

下記の日程で開催される”オープンセッション”(各チームメンバーが主催し、問を立て、多くのステークホルダーに参加いただくフューチャーセッションを開催します。)に向けた準備をこの日は行っていきました。



昨年取り組んだ先輩の話を聞き、セッションの根本である「目的・ステークホルダー・行動」を見つめ直しました。

多くの学びがあった1日。その様子をお届けします。


先輩が教えてくれたこと



昨年の3期で生まれたプロジェクトの中でも、今尚活躍し続けているプロジェクトがあります。


それが「落書き消しプロジェクト」


渋谷にある落書きを消して回るプロジェクトで「CLEAN &ART」という名で法人化し、日々落書きと向き合っています。

●プロジェクト詳細はこちら  

渋谷の「落書き問題」 解決の突破口はオープンセッションにあった (Forbes Online)


3期で一番化けたと言われるこのプロジェクト。

オープンセッション前までは、地獄な時間を過ごしたそうで、オープンセッションを機に道が切り開けました。

そのプロジェクトメンバーである3期生の5名が足を運んでくれて、4期生へ向けてオープンセッションとどう向き合ったのか?を話してくれました。


プロジェクトのリーダーでもある傍嶋さんからは

「アイデアはいくらでも出るんです。こうすればいいんじゃないか?ああすればいんじゃないか?と。でも、結局大事なのはアクション。まずはやってみよう!と気付かされたのが、オープンセッションでした。」

彼らのオープンセッションでは、革命的だったり、斬新だったりするようなアイデアはでなかったと言います。

ただただ、「まずはできることをやってみよう」と気付かされ、ファーストアクションを取ることに繋がったのだそう。


また、他のプロジェクトメンバーの皆さんからも、様々なメッセージが。

「オープンセッションだからといって、何かを決める必要はないし、そんなプレッシャーを感じることはないと思います。まずは自分たちが楽しむこと。それが協力者を生んでいくのではないでしょうか。」

「呼ぶ人に失礼のないように設計しましょう。来てくれた人が「来てよかった」と思ってもらうことが第一優先だと思います。」


これらのメッセージに感銘を受けた4期生メンバーの皆さん。

少し、オープンセッションの様子がイメージできたのか、少し安心したような表情が。

「自分たちが楽しむことを大事にしたい」

「小さくてもアクションを起こしていきたい」

と感想を話すメンバーが多いことが印象的でした。


コミュニティが成長する瞬間は、メンバーが成長する瞬間




午後は、オープンセッションの肝である部分を詰めていく時間に。

・セッションの背景と目的

・ステークホルダー

・起こしたいアクション

これらをそれぞれのプロジェクトグループに分かれ、プロジェクトの目的から改めて整理していきます。

※各チームのオープンセッションの日程などの詳細はこちらを御覧ください。
https://www.ourfutures.net/sessions/3360

何でオープンセッションをするんだっけ?

どんな人に来てもらいたんだっけ?

セッション後何をすればいいだろう?


そんな「問い」にひとつずつ答えていく作業です。

これまでセッションについて学び、午前中に先輩方の話を聞いたメンバーでしたが、これがなかなか難しいもの。



いざ発表の時間になりましたがフィードバックは厳しい内容で、再度同じ内容を詰め直す時間を取ることになりました。


●目的の設定が広すぎてボヤけてしまっている。

逆に狭すぎて魅力が半減してしまっている。

物語をつくるともっと良くなる。

コンテンツとインフラのバランスを取ったほうがいい。


それらのフィードバックに応えるべく、頭を振り絞るメンバーの皆さん。

その結果、改善した”セッション設計ワークシート”の内容を紹介します。


《公園チーム》

・「コンテンツ視点が少ない」とフィードバックを受けた公園チーム。そのバランスを見事取り、ステークホルダーがより具体的になりました。



《エンタメチーム》

・1回目の発表では複数の選択肢があった中、そこから絞れてきて具体性が増し、形になってきている印象を受けました。




《お土産チーム》

・お土産のアイテムを絞ること、お土産に物語を乗せること、この2つのフィードバックを受けたチーム。ボヤけていた部分が明確になってきました。


《居場所チーム》

・絞りすぎることはやめた方がいい。というフィードバックを受け、ステークホルダーを「外国人」から「マイノリティの方たち」へ修正。アクションの具体性が強まってきました。




《人財バンクチーム》

・渋谷区の小中学校で展開されているコミュニテイスクールや公立中学校で実施されている「シブヤ科」をもっと企業の方が参加しやすいようにし、大人も子どもも共に育つプログラムやプラットフォームにしていくにはどうするかを考えていくことになりました。



どの発表を受けた時も、プロジェクトディレクター加生さんは「面白くなった!!」と、手を叩いており、またひとつプロジェクトが進んだ時間となりました。

この設計する時間で、多くのメンバーに起こった変化。

それは、明らかな「視点」の変化です。

考え方や思考が、1回目の発表と比べ大きく変わっているのが客観的に見て取れました。

広い視野で、別の角度で物事を捉えている感覚がありました。


さらに、もうひとつの変化も。

チームの発表を聞いて「自分が貢献できるかもしれない!」と自分ごと化したメンバーが、他のチームに話をしにいく様子が伺えたんです。



これらは、まさにメンバーが成長した瞬間と言えるかもしれません。

こうやって、ひとりひとりが成長していくことで、チーム・コミュニティとしても成長していく。そんな貴重な瞬間に立ち会えました。


ここからの時間は、オープンセッションへ向けての準備。

各チームごとに開催へ向けて、詳細を詰めていきます。


各チームのオープンセッションの日程などの詳細はこちらを御覧ください。

https://www.ourfutures.net/sessions/3360


この日の成長が、どんなオープンセッションを生み出すのか?

とても楽しみです。


文章:コミュニティマネージャー 長田涼



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