OUR FUTURES

Re・建設 Cafe:#2:建設業を通じて、日本の(産業)課題の本質を探る

Mission

様々な産業からの集約点であり、ホワイトカラーとブルーカラーの交差点でもある「建設業」は、同様に様々な産業とは複雑な関係で結ばれています。その「建築」の現場も仮囲いの中とは言え、工場の中ではなく公共の場に暴露されているという点では、生活者とも密接な関係があります。そのような日本の建設業におけるビジネスモデルやスタイルやワークスタイルは、他国の建設業とは大きく異なり日本独自の発展をしてきました。

一方で、現代日本では膨大な建築ストックの増大、社会インフラの老朽化など様々な課題も現出してきています。また、価値観の多様化、人口の減少や構成の逆転、自然災害の深刻化、格差の増大、経済成長の停滞などのこれまでになかったような方向、規模の社会変化、環境変化も起きています。

未知の変化が生まれているこれからの時代に、従来の「建設」がそのまま通用していくわけもなく、実際にビジネスや生産の「今」の現場では様々な課題が生じています。また、「建設」後数十年もあり続ける「建物」や「構造物」という製品は、どのように計画され、どのような作り方をされていくべきなのかという問いかけも生じてきています。

それは、建設業だけの課題ではなく、建設業に集約される様々な産業が持つ課題、日本の社会における隠れた課題の集約とデフォルメなのかもしれません。

この「Re・建設 Cafe」では、こうした課題へのアプローチを大上段に構える事なく、様々な産業や業界の方々とカフェ的なダイアローグで探りながら日本の産業を俯瞰し、未来の新しい建設業(ゼネコン)へのあるべき姿を考えることで、これからの産業構造全体の姿を描き出してみたいと思います。