OUR FUTURES

このストーリーは

プロジェクト 「 藤崎町 未来志向の地域デザインプロジェクト2019-2021

から投稿されました。

ふじ発祥の地の藤崎町から、青森県および日本を元気にするために

行政も市民もNPOも他の市区町村も参加できる『未来志向の地域デザインプロジェクト』という共創プロジェクトが

2021年度も元気よくスタートしました!!


青森県南津軽郡藤崎町。津軽平野のほぼ中央にある町も、日本国内の小規模市町村と同様に「どうしたら、持続可能な地域になるだろうか」、という問いを抱えています。

2019年度の夏から立ち上がったふじさき地域デザインLABOもそろそろ3年目です。

1年目は、共創プロジェクトに参加する17名が集まり、共創プロジェクトの進め方となるファシリテーションを学び、共創プロジェクトのアイデアの種をつくりました。

2年目は、スタート早々に新型コロナウイルス感染症によって、大きく活動がオンラインへシフトしました。そのタイミングで津軽エリア以外の他県の方たちの参加も加わり、3チーム30名の活動が始まりました。

3チームは、団体を立上げて、事業計画をつくり、需要を探索するための実証実験(プロトタイピング)を行いました。コロナ禍のため、検証にあたって人を集めることが困難で、非常に難しい判断を迫られることが多かったですが、そんな過酷な状況だからこそ、みんなで考えて進んできました。

さぁ、2021年度のスタートです。

本レポートでは、キックオフセッションで行われた「プロジェクトの紹介」についてレポートを行います。

※新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて、オンラインのみで開催をしています。




ふじさき地域デザインLABO2021キックオフ!


地域共創アドバイザーの最上さんの進行でセッションがスタートしました。


最上さん)今日は、お集まり頂きありがとうございます。ふじさき地域デザインLABOのキックオフセッションです。

今日は、第1部と第2部に分けて開催をします。第1部は、「ふじさき地域デザインLABOと、2チームの紹介」。第2部は、「1部を聞いて、やってみたいと思われた方のチームに分かれて、チーム対話」を行います。

まず最初に、「ふじさき地域デザインLABOを支える事務局」と「共創アドバイザー候補メンバー」を紹介します。

いま、「共創アドバイザー候補メンバー」とお話した方は、来年度以降に現共創アドバイザーの最上の役割を引き継いで、プロジェクト全体をプロデュースをするために本年度から関わりをスタートする5名の方です。




ふじさき地域デザインLABOの紹介!


事務局4名と共創アドバイザー候補3名(2名欠席)の自己紹介を終えて、次にふじさき地域デザインLABOについての紹介が始まりました。


最上さん)初めに、少し恥ずかしいですが、このプロジェクトで活動している中での私の想いをお話させて頂きますね。

今の時代は、「成功パターンが通用しない世の中」になってきた。と思っています。なので、「コレをやればうまく生きていける」という道はないのではないか、と思います。

そのため、「これから先、どうやって生きて行ったら良いのか」について、「自分自身で考えて行動すること」が求められていると思います。

でも、難しいですよね。先人の方々に築いてもらった社会ですが、先人の中でも「今の時代のような環境で、自立して生き抜くことを経験した人は少なくて、それを教えてくれる人も少ない」と思います。

そんな中、実際に何かを動き出さないとマズイと困っている人もいます。そんな方たちは、「チャレンジしている人」や「チャレンジしている町」をよく見て、生き抜く方法を考えています。

このふじさき地域デザインLABOの活動は、苦しいことも面倒なこともありますが、LABOという組織として「とにかくチャレンジする」というコミュニティでありたいと思っています。そして、楽しみながら生き抜く方法を模索したいと考えています。

ここに集まっている皆さんは、日々も忙しいと思いますが「何かやってみたい!と思うステキな方たち」です。私としては、それぞれの個性を活かし合いながら、楽しむことを忘れずに、この一年もチャレンジをして、藤崎町を面白くしていければと思っています。

続いて、藤崎町役場 経営戦略課の佐藤さんより、ふじさき地域デザインLABOの立上げ背景についてお話がありました。


佐藤さん)皆さん、こんにちは。本日はお集まり頂きありがとうございます。私の方から、ふじさき地域デザインLABOの立ち上げ背景をお話させて頂きます。

藤崎町では、他の地域と同様に人口減少なども含めて様々な問題があります。そして、その問題の解決は自治体だけの力だけでは難しくなっています。

そのため、自治体だけでなく、企業やNPOなどの色々な立場の方に問題を知ってもらい、その解決の糸口を考えて頂きたいという活動として共創ワークショップを行っていました。

しかし、実際に共創ワークショップを実施してみると、創出されたアイデアに対する担い手が行政と認識されており、地域での協働アクションは起きていきませんでした。

そこで、ふじさき地域デザインLABOでは、共創でプロジェクトを進めるやり方から学び、それを活かして協働アクションを起こして、持続可能な地域を目指した活動をしています。

難しい話をしましたが、このプロジェクトでは、共創を大切にしているので、『参加したメンバーが楽しい状態であること』を重要視しています。もちろん、様々な人が参加するプロジェクトですので、難しさがありますが、みんなで対話をして、チャレンジをして、乗り越えていこうとしています。

1人でできないことを、みんなの力をあわせて、ワイワイガヤガヤとやっていくことが醍醐味だと思っていますので、これまで参加を頂いていた方も、新しく参加をしてみたいという方も含めて、楽しみながら共創をしていければと思います。


最上さん)佐藤さん、ありがとうございます。では、私の方から、ふじさき地域デザインLABOの活動を説明させて頂きます。

ふじさき地域デザインLABOは、「地域LABOメンバーが発案したプロジェクトから、藤崎町に誘客が起きている状態をつくること」が目的です。

その目的の達成へ向けて、「共創プロジェクトができる人を増やすこと」を大切にしています。これは、「1人ではなく、このコミュニティとして、事業を立ち上げられるようにしたい」という想いがあるからです。

1人だけの得意分野でなく、みんなが力を持ち寄って、事業を立ち上げるという一見難しい活動にチャレンジをし続けるために、共創のマインドを持って行動できる人を増やしていきたいと思っています。

そして、このプロジェクトのコンセプトは「プロを目指す 大人の部活動」です。これは、「やるからにはプロを目指したい」という面と、「活動を通じて楽しめる時間を増やしたい」という面の両面を持ちたいということです。

企業体のように本業組織ではありませんので、都合によって参加できないことは多々あります。それでOKです。それも受け入れて、多少のスケジュール調整も含めて、ゆっくりと進んでいきたいと考えています。

この活動は、2019年度の夏に立ち上がり、初年度は共創ファシリテーションを学び、プロジェクトのアイデア創出を行いました。

2020年度は、3チームが事業計画をつくり、プロジェクトの実証実験を行いました。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、多くの参加者を招きにくいニーズ検証となりましたので、今年度は「ニーズ検証」と「販売検証」を行きたいと考えています。

では、2021年度の事務局活動を共有します。2つのプロジェクトの活動計画は、それぞれのプロジェクトで立てていますので、後でお話を聞きましょう。

事務局活動は、大きく3つを行います。①ふじさき地域デザインLABOの次のプロデューサーを育成すること、②プロジェクト全体を推進すること、③2つのプロジェクトを具体的に支援すること、です。

最後に、わんどおらんどの吉田さんのりんご園で撮影した写真、事務局としては持続可能な未来を創る人をつくるという言葉を掲げて、人づくりまちづくりを進めて行きますので、今年度もよろしくお願いいたします。





ナゾツクの紹介!

続いて、ふじさき地域デザインLABOの説明が終わり、ナゾツクチームのお話が始まりました。



畳指さん)では、ナゾツクのプロジェクトオーナーの畳指の方から、ナゾツクの説明させて頂きます。

ナゾツクとは、青森県藤崎町のふじさき地域デザインLABOで活動する ナゾトキを通じて地域の魅力を遊んで学べる社会を目指す地域団体です。

ナゾツクは、色々な地域のメンバーが入っており、地域の面白さを多角的に捉えたナゾをつくっています。そして、一言でいうと「藤崎町の魅力を体験しながら楽しめるナゾトキゲームというイベント」を提供しています。

プロジェクトの目的としては、①藤崎町を楽しみながら回遊させること、②地域の魅力を再発見させて、藤崎町の魅力を体感させること、③参加者と地域の人の交流のきっかけをつくること、です。

昨年度は、「フジサキクエスト」というゲームをつくり、フジサキコースとトキワコースの2つをつくりました。ナゾトキゲームは、つくる工程もとても楽しめるので、参加者も制作者も楽しんで活動をしています。

ナゾツクの活動は、大きく3つです。

1つは、「ナゾツクに関わってみたい人を増やす活動(つくる人を増やす)」、もう1つは「ナゾトキファンを増やす活動(解く人を増やす)」、そして「まちを舞台としたナゾトキゲームの企画・運営」です。

今年度は、2021年度の7月中旬に新作を発売するために、今からナゾをつくって行こうと考えている最中です。

ナゾツクとしては、①ナゾをつくって楽しませたいと思う方、②イラスト、デザインが好きな方(冊子のデザインを一緒にできると嬉しいです)、③ナゾを情報発進のネタにしたい方、と一緒に、2021年度も藤崎町を舞台に楽しいナゾトキゲームの提供から、遊んで学べる地域をつくって行きたいと考えています。

ぜひ、一緒にやりましょう!よろしくお願いいたします。



わんどおらんどの紹介!


続いては、わんどおらんどチームの紹介がありました。


吉田さん)こんにちは。わんどおらんどのオーナーの吉田です。よろしくお願いします。

藤崎町と近隣の市町村を比較すると、少し物足りない気持ちがあると感じています。その物足りなさは、「物資が足りない」というわけではなく、「気持ちがワクワクするものが足りない」と捉えています。そのため、観光目的だと、通過点となってしまっているのが現状で、観光の人口を増やしていきたいと考えています。

つまり、私たちはりんご畑をワクワクする場所に変えて、誘客を増やして行きたいと考えています。

農地自体は、農作物を作る場所です。それをワクワクする場所に変えるには、付加するコンテンツが必要になります。昨年度は、このコンテンツをつくって、実際にやってみたという活動になります。

昨年度は、14名の方に関わって頂き、7回のプロトタイピングを行いました。

その中で、動画制作やホームページを作成して、津軽新報さんには活動を記事として取り上げていただくことができました。

2021年度も7回のプロトタイピングを計画しており、その中で何をやっていくかをみんなでワイワイと考えて、アクションしていきたいと思っています。

最上さん)わんどおらんどは、一見すると「キャンプみたいなことだよね」と、事業を企画している私たちも「それって本当にお金をいただけるほど面白いのかな?」とソワソワしながら企画をしていました。

そのため、「やってみないとわからないよね」ということから、複数回に渡ってプロトタイピングをしたのですが、実際にやってみると「超面白かった」です。私はお金を頂ける価値があると感じましたし、りんご園でしか得られない体験ができたと思っています。

これを伝えて行くことは難しいのですが、コロナの様子を見ながら、今年度はInstagramなどの配信も行って、誘客をしていきたいと思います。




第2部で2チームに分かれてセッションを行い、さぁキックオフ!


第1部を終えて、2つのチームに分かれて、セッションを行いました。

内容は、旧メンバーと新メンバーの自己紹介や、両チームの活動履歴が蓄積されているwebページやオンラインストレージの共有が行われました。

 

2チームの対話を終えて、共創アドバイザーの最上さんよりクロージングの挨拶がありました。

最上さん)皆さん、今日はお忙しいところお集まりを頂きありがとうございました。

ふじさき地域デザインLABOがどんな活動をしているのか。2つのチームがどんな雰囲気で活動をしているのか、が伝わりましたか?

事務局としては、今年度に2チームの事業を加速させて、次のプロデューサー育成を図って行きますので、今年も皆さんと楽しみながら活動できれば嬉しいです。

では、今後は各チームの定例会でお会いしましょう!引き続き、よろしくお願いいたします。



 

20210513_キックオフセッションスライド.pdf

20210513_キックオフ資料_ナゾツク_.pdf

20210513_キックオフ資料_わんどおらんど_.pdf


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