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未来Lifeセッション 「『ご近所』から創る未来(第一回)」

未来Lifeセッション 「『ご近所』から創る未来(第一回)」

未来Lifeセッション 「『ご近所』から創る未来(第一回)」

開催終了

インフォメーション

開催日時
2017/07/12 (水)
18:00 ~ 20:30
応募締切日時
2017/07/10 (月) 20:30
会場名
NECソリューションイノベータ本社ビル
住所
東京都江東区新木場1-18-7
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定員
20 人
参加費
無料
備考

参加ご希望の方は、事前アンケートのご記入をお願いしております。入館手続きに必要な情報となりますので、ご理解のほど何卒よろしくお願いします。

尚、参加希望多数の場合は抽選とさせていただきます。 

[個人情報に関する取り扱い]

ご提供いただいた個人情報は、当社の個人情報保護方針に基づき、適切な管理に努めております。

 


主催者

NECソリューションイノベータ株式会社

経営企画部 CSV推進室 

csv-platform@nes.jp.nec.com


未来Lifeセッション 「『ご近所』から創る未来(第一回)」

セッションの目的

20年後、私たちの暮らしがどのようになっていると嬉しいのでしょう?自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界を様々な視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。

今月のテーマは「『ご近所』から創る未来(第一回)」。そして、サブテーマを「空スペース活用で何ができる?」として開催します。

今回のインスピレーショントークは、パシフィックコンサルタンツ(株)社員でありイノベーション・ファシリテータとしてもご活躍中の小笠原奨悟様。商店街の空き店舗を活用した地域コミュニティづくりの事例やイノベーション・ファシリテーターとしての目指す地域コミュニティのあり方についてご紹介いただきます

そして、さらに、横山武志建築事務所代表・株式会社ラクテンポ取締役の横山武志様から、「借りる、貸す、活用する、に潜む可能性と障壁」と題して、建築家兼不動産コンサルタントの視点より、築古物件の活用と障壁、ニーズについて、具体的な事例を交えてご紹介いただきます。

20年後の ありたい未来を探りつつ、創造力と想像力を刺激するワークを楽しみながら、普段見えない何かを見つけ、未来Lifeへの行動のヒントをお持ち帰りください。

■セッションの目的

20年後、わたしたちの暮らしはどうなっていると嬉しいのでしょうか? 自分自身や、大切に思う誰かの暮らしを想像しながら、それを取り巻く世界をさまざまな視点で共有し、ありたい姿を考えるのが未来Lifeセッションです。

今月のテーマは「『ご近所』から創る未来(第一回)」。そして、サブテーマは「空スペース活用で何ができる?」です。

インスピレーショントークのゲストは、パシフィック・コンサルタンツ株式会社小笠原奬吾 (おがさわら・しょうご)さん。小笠原さんは環境コンサルタントとして活躍するかたわら、いわゆる“2枚目の名刺”として、各地の地域づくりについて、とくにソフト面からのお手伝いをされています。どの地域でも「空き家」などが大きな問題になっていますが、それをどうまちづくりに活かし、再生するのか? 現場でのお話が聞けるのではないかと楽しみです。

そして、もう1人のゲストは、横山武志建築事務所の代表であり、仲間と作った株式会社ラクテンポの取締役という別の顔をお持ちの方です。一級建築士として古い建物のリノベーションに関わったり、ハイセンスな神楽坂のレンタルスペースの運営をしたりされており、「空スペースの活用」の問題点や活かし方について、専門家、実務家の視点でいろいろなヒントがいただけそうで、とても楽しみです。

20年後の“ありたい未来”を探り、“創造力”と“想像力”を刺激するワークを楽しみながら、普段見えない何かを見つけ、未来Lifeへの行動のヒントをぜひお持ち帰りください。

■20年後の未来についてオープンに語り合う場

2017年7月12日、NECソリューションイノベータ株式会社主催の対話&ワークショップ、未来Lifeセッション「『ご近所』から創る未来(第一回)」が開催されました。そのレポートをお届けします。

開催場所は、東京都江東区の新木場にあるNECソリューションイノベータ本社ビルのお客様サロン。蒸し暑い日でしたが、夕方の新木場は多少しのぎやすくなり、立場も年齢も、そして業界も異なる多様な方々に20名以上もお集まりいただきました。

NECソリューションイノベータは、NECグループが展開する社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア企業として、さまざまな社会課題の解決を目指しています。近年とくに力を入れているのが、幅広いステークホルダーとの“共創”に関する活動であり、この未来Lifeセッションもそのひとつとのことです。

今回のテーマは「『ご近所』から創る未来(第一回)」、そしてサブテーマは「空スペース活用で何ができる?」。一体どのような“住”の未来がこのセッションで描かれるのでしょうか? 

■未来を描くためのルール

 
活動趣旨とビジョンを説明する小橋さん

はじめに、NECソリューションイノベータ 経営企画部 CSV推進室 マネージャー 小橋良匡(こばし・よしまさ)さんから「未来Lifeセッション」の活動趣旨やビジョンについて、そして、本日のファシリテーターである同社の角野幸子(かどの・さちこ)さんから、ワークショップを楽しむためのポイントについての説明がありました。


参加者の前でポイントを説明するファシリテーターの角野さん


「今日は未来思考で対話をしてください。日々の生活や課題は横に置いて、イメージをどんどん広げていきましょう」(角野さん)

そして、角野さんからセッションをより深めるためのルールとゴールが示されます。

・本日のセッション 5つのルール

  1. 未来人である(誰も間違っていない!未来は可能性に満ちている)
  2. 主語は自分(わたしはどう思う?どうしたい?)
  3. 協働・共創(参加者全員で創りだす)
  4. 守秘義務(秘密リクエストは伝える、守る)
  5. 楽しむ(つながりや新しい価値は楽しい場から生まれる)
  6. (空欄)

・本日の2つのゴール

  1. 普段と違った視点を得る
  2. 「空きスペース」活用のヒントを見つける

「ルールの6つ目は空欄です。もしこんなルールがあればいいと思えば付け足してください。そして、ゴール。楽しいセッションになると思いますが、『楽しかった』だけで終わらせず、しっかり2つのゴールをお持ち帰りいただければと思います」(角野さん)

セッションのポイントとゴールがしっかりと共有されたところで、いよいよワークショップがはじまります。まずは“ペアでの対話”によるウォーミングアップからです。


■ペア対話によるウォーミングアップ

まずはお隣の方と二人一組になったところで、角野さんより3つの「問い」が投げかけられます。


対話のウォーミングアップスタートです


問1:「“ご近所”と聞いて何を思い浮かべましたか?」

 “ご近所”というキーワードで参加者にとって何がフォーカスされるのでしょうか。はじめての相手と対話して、ウォーミングアップ。

 
ファシリテーターが手を上げたら会話終了のサインです


問2:「大切な人を誰か1人思い浮かべてください。その人が20年後にどんな “ご近所”で暮らしていてほしいですか?」

2つめの問いで、だんだん“ご近所”というキーワードが“自分ごと”になってきているような雰囲気です。


問3:「空きスペースの活用」というワード。ここからどんなシーンを思い浮かべますか?」

ここまでのイントロダクションによって、“ご近所”と“空きスペース活用”というテーマについて、参加者の想像の扉が開きだしたような感じです。


■シャッター通りににぎわいを取り戻す(インスピレーショントーク1)

さて、いよいよゲストのインスピレーショントークです。

1人目のゲスト、パシフィック・コンサルタンツ株式会社小笠原奬吾さんが登壇します。


小笠原さんは鮮やかなスライドで話し始めます


小笠原さんは本職とは別に、自分のライフワークとして各地の「まちづくり」に協力されており、愛知県岡崎市の「康生(こうせい)地区」で、まちづくりに関わられた経験を話し始めました。

「康生地区は、かつてはとてもにぎわいっていたところなのですが、近年は人通りも減ってきて少しさびしい地域になっていました」(小笠原さん)

小笠原さんは『ここdeやるZone(ここやる)』という岡崎市空き店舗撲滅運動に参加し、本職の「まちづくりのソフト」の視点からいろいろサポートを行いました。

「その運動には市役所の方もほんとに熱心に参加されていて、空き家を減らしていく方法を模索しました」(小笠原さん)

 
『ここdeやるZone(ここやる)』のスライド


空き家の固定資産税を市が持つことを条件に、その空き家を借り上げて、休憩&コミュニティスペースにして人を呼び込むようにしたり、「入り口がわかりにくいなど初めての人には入りにくい、バーの多い岡崎」という声に応え、公園でオープンの飲み会を開いたりして、バーの経営者とつながりを持つような運動も行い、康生地区のにぎわいを復活させようとしたそうです。

「自分は『現実的な目標と抽象的な計画』ではなくて、『理想的な目標と現実的な計画』ということが大切だと考えています」

ついで小笠原さんは、千葉県多古町での取り組みについて言及しました。こちらでは、町の中心に福祉施設(デイケアセンター)があり、そこに塾や学校に通えないこどもや、学ぶ機会が限られている子どもを対象に、大人が学ぶ機会を提供する場として「寺子屋」をつくり、子どもたちをはじめ、色んな人が集まってこられるようになっているのだそうです。その結果、多様な人が自然に対話できるきっかけができていることに感心したと述べます。

 
「まちに対話の場を」と述べる小笠原さん


「やはり、“まちに対話の場を”ということですかね。素直に、それぞれの思いを語る機会をつくることでしょうか。そうすると、思いが同じ人は協力し合うし、強い思いを持っている人を支援しようという人が出てくる」(小笠原さん)

参加者の発想の幅を広げていただいたインスピレーショントークのゲスト、小笠原さんに拍手が送られました。


■借りる、貸す、活用する、に潜む可能性と障壁(インスピレーショントーク2)

二人目のゲストは横山武志建築事務所代表であり、株式会社ラクテンポ取締役である横山武志さんのお話です。先ほどの小笠原さんのお話がソフト面だとすれば、横山さんのお話はハード面の話かも、と前置きされてインスピレーショントークがスタートしました。


横山さんの実績が説明されます


まず横山さんはご自分の手がけた、築47年のビルのリノベーションのお話をはじめました。古いビルを旅行者向けの簡易宿泊施設にリノベするというプロジェクトです。古いビルや空き家をリノベするというのは、一般的によく考えつくアイデアだと思うのですが「たくさんの障壁、とくに法的な問題がある」と述べます。

「築47年のビルを旅行者向け簡易宿泊施設にリノベするときには、『用途変更』という手続きが必要になります。ところが、本来ビルを建てた時にされているはずの『完了検査』が行われていないことが発覚しました」(横山さん)

横山さんは、20年前においては建物の法的適合性や安全性を確認するための完了検査がきちんと行われていたビルは、38%しかなかったと説明(もちろん、近年のビルは、ほとんどきちんと完了検査が行われているそうです)。そんな状態でビルの用途変更を役所に認めてもらうためには、書類の作成など大変だったとのことです。古い図面自体どこかにいってしまったり……。つまり、古ビルや空き家のリノベーションには障壁がたくさんあるわけです。こういうことは、実務家に聞かないとわからないことですよね。

 
建築そして不動産、両方を知る横山さん


「平成26年7月に国土交通省のガイドラインができて、手続きが少しスムーズになりましたね」(横山さん)

法的適合性も障壁になりますが、リノベーションにかかる費用をどうするか、リノベーションした後の家賃収入や運営費用はどうまかなうのか、夢として語ることは簡単ですが、実はいろいろ検討しなくてはいけないことがあるのですね。

横山さんはもうひとつの会社で、奥神楽坂の事務所スペースを、空いている時間「space R(レンタルスペース)」として貸し出しているそうです。キッチン付のレンタルスペースで、今はメディアの撮影などでけっこう稼働されているようですが、やはりやってみて色んなことがわかるとのことです。

 
さまざまな課題を説明する横山さん


「Webで予約した人にもかならず事前説明を行い、誓約書にサインしてもらいます。それでも、ものがなくなったり、汚れたり、あるいは近所に喫煙や大きな話し声で迷惑をかけたり、ということが生じます。空き家対策、空きスペース対策については色々なアイデアが出るでしょうが、リアルで関わると、そんなに簡単なことではないということを知っていただきたいのです」(横山さん)

アイデアを実行に移すにあたって、リアルなお話を聞くのはとても大切なことだと思います。インスピレーショントークのゲスト、横山さんに拍手が送られました。

さらに、もう1人、NECソリューションイノベータ イノベーションラボラトリ所属の福井知弘(ふくい・ともひろ)さんから、開発中のアプリ「Thanks App」の簡単な説明と評価のお願いを行いました。

「日本では、だんだん『人に感謝する』ということが少なくなってきたという悲しいデータがあります。それで、このアプリは人に感謝を伝える、しかも匿名で伝え、何らかの気づきを与えることを目的に、つまり“そこはかとなく感謝の意を伝える”ことができるように開発しています」(福井さん)

 
「感謝アプリ」の説明を行う福井さん


福井さんは、どの地域に感謝が多いかなどの「感謝マップ」をつくり、「空きスペース対策と感謝」の組み合わせはできないかなどと述べました。

また、前回のインスピレーショントークで話題を呼んだ「ワイヤレス給電」のビー・アンド・プラス社の方のご紹介もあり、いよいよ参加者のワークに移ります。

■チームを作ってプロトタイピング

参加者の想いを形にしていくワークに入ります。関心があるキーワードでチームが3つできました。その中で想いを共有し、「未来新聞」を作っていきます。しかも、今回は「未来新聞」とともに「レゴブロック」を活用してイメージをふくらませていただきます。

「商店街」がテーマのチーム、「テクノロジー」がテーマのチーム、そしてテーマのない「ゆるいご近所」チーム3つに分かれて、20年後のご近所そして空きスペースについてのプロトタイプ作りがはじまりました。

    
なごやかにテーマについて話し合いスタート


■未来新聞の発表

いよいよ各チームが考えた20年後の未来を表す「未来新聞」の発表タイムです。今回はイーゼルパッドと、レゴブロックを組み立てたイメージでの発表です。

1.未来新聞「20年後のご近所と商店街」

「商店街は“ごちゃごちゃ感”“おもしろいものを見つける”ということが魅力ですよね。またお店の人との会話も魅力だというお話をしました。で、レゴブロックをご覧ください(バラバラになって箱に入ったまま。会場から笑いが起きます)。この中から自分の好きなものを探す、そんなイメージです」(発表者)

 

「商店街」テーマのアウトプット前で記念写真!


2.未来新聞「20年後のご近所とテクノロジー」

「ご近所づきあいとかが問題になっていますね。そこでわれわれは20年後“野良猫AI”のようなものがテクノロジーで開発されていればと思いました。あと、子どもたちへの教育、高齢者の見守り、そんなことをレゴであらわしてみました(笑いが起きます)。あと2037年に“どこでもドア”が発売されて、どこに住んでいても近所になります」(発表者)


 「テクノロジー」テーマのアウトプット前で記念写真!


3. 未来新聞「20年後のゆるいご近所」

「わたしたちは“ゆるい近所のつながり”をテーマに話し合いましたが、東京都板橋区の高島平にあるカフェが高齢者のいい集まり場所になっているという話が印象的でした。あと、インバウンドや移民問題についても話が出ました。それを最後にどうレゴにまとめるか。真ん中に緑の木を置きます。みんなあちこち別の方を見ていますが、だんだん真ん中に寄ってきます。その真ん中には何があるべきか、というところで今日は議論が終わりましたが、いい話し合いができました」(発表者)

 
「ゆるいご近所」テーマのアウトプット前で記念写真!


■最後に

今回のサブテーマは「『ご近所』から創る未来(第一回)」、そしてサブテーマは「空スペース活用で何ができる?」。参加者同士が協働して、ユニークなアウトプットを産み出せました。それには今回のインスピレーショントークに含まれていた「ソフト面」「ハード面」の話も影響が大きかったように思います。「まちに対話の場を」「実はリノベーションなどには法的な障壁が少なくない」など、実務面のキーワードに気づきがありました。

そしてセッションは終了。参加者はそれぞれのゴールと、夏のご近所づきあいの散策時の友として、よく冷えた野菜ジュースを持ち帰ることになりました。そして、次回のインスピレーショントーク、ヤマハミュージックの「おとまち」という音楽の街作り事業についてのご紹介がありました。とても楽しそうなお話で、次回のセッションが楽しみです!

(取材:藤木俊明)


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