OUR FUTURES

2025年の“感動にあふれた生活”を創る「感動あふれる子ども達の未来」#2

セッションの目的

ソニーのコーポレートビジョンである
「Be Moved~お客様の好奇心を刺激し、感動を提供する」
を社会の共有価値として実現していくことを目的に、
6月から連続開催することになった
「2025年の“感動にあふれた生活”を創る」
ためのフューチャーセッション。

多様なアイデアを生んでいくために、ソニー社内外の
様々なユーザー、企業、NPOなどが広く集い、
ユーザー視点で未来思考の”感動にあふれた生活”を発想します。

参加した誰もが、ユーザー視点で実現したい未来像を描き、
そこから新規事業アイデアを生むためのヒントを得る場です。
その結果として、業界横断で“感動にあふれた生活”を創るための、
社会的ムーブメントを起こしていきたいと考えています。

セッション第一弾のテーマは「感動にあふれる子ども達の未来」。
デジタル技術の未来を考えるとき、
本当に子どもたちのためになるテクノロジーとは何だろうか?
生まれながらにスマホやタブレットに親しんでいる
10歳代以下のデジタルネイティブ第二世代は、
どのようにして創造性を育むのが良いのだろうか?
このような課題意識から「子ども」をテーマに設定しています。

第1回セッションでは、多様な参加者によって、
子どもたちの未来に向けた「変化の兆し」が260個持ち寄られました。
そこから全員で「重要な兆し」を31個選び、それらの兆しから、
「2025年の子どもたちの未来像」を26個生み出しました。


第1回セッションで得られた洞察

第1回セッションでは、ソニー社内外の多様な参加者によって、
260の変化の兆しの中でも、次のような変化が多く語られました。
(親の意識や収入によって)「教育の格差」が広がる
(環境破壊によって)子どもが「外に出られない」ようになる
(創造性という観点では)「子から親が学ぶ」時代がくる
(詰め込み型の教育から)「自然の中で学ぶ」ことの重要性に回帰する

第2回セッションでは、第1回セッションのアウトプットに基づいて、
子どもの感動ある生活の未来に対して、
「不確実性が高くインパクトの大きい2軸」を選び、
これら2軸によって描かれる4つの世界観を具体化していきます。

つまり、「子どもの感動ある生活」を生み出そうとする主体にとって、
避けようのない極端な環境変化を想定して、それぞれのシナリオ毎に、
ソニーは何ができるか?学校は何ができるか?家庭では何ができるか?
を具体化していきます。

2025年の子どもたちの感動ある生活の未来は、
軸1)「学びの環境」がどうなるか
   自然・身体・人との関係に回帰するのか? (Be Natural)
   ⇔ それとも、極端に仮想化が進むのか? (Go Virtual)
軸2)「親子の関係性」がどうなるか
   子が親の理解を超えて学んでいくのか?(Beyond Parents)
   ⇔ 親が子の環境を整えるかどうかが鍵なのか?(Parental Care)

これら2軸から、4つの世界が生まれます。
(1)Community Scenario: 自分の住む地域の繋がりから学習する世界
   自然・身体・人との関係に回帰する × 子が親の理解を超えて学んでいく
(2)Geopark Scenario: 親が様々な学習体験環境を選んで子供に提供してあげる世界
   自然・身体・人との関係に回帰する × 親が子の環境を整える
(3)Entrepreneur Scenario: 子ども達同士が仮想世界でつながり、起業家になれる世界
   仮想化が進む × 子が親の理解を超えて学んでいく
(4)Protection Scenario: 親が選んだオンラインプログラム等で子どもが学ぶ世界
   学びの環境の仮想化が進む × 親が子の環境を整える

第2回セッションでは、これら4つの世界観の特徴をさらに具体化し、
それぞれの世界で生まれる「感動」のストーリーを描いていきます。