6つの帽子(6 Hats)
- 所要時間
- 15〜60分
- 特徴
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- アイデアを広げる
- アイデアや試作に対するフィードバックを得る
- 試作(プロトタイプ)してみる
- 利用ツール
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目的
アイデアやコンセプトを語り合った後、さまざまな角度からアイデアを検証したり、新たな着想を得るために有効な方法論です。
6つの帽子をかぶり分けることで、各帽子の視点から考えやすくなります。
準備
テーブルごとに6つの帽子を用意して座ります。
帽子がない場合には、色を象徴的に表すカードやスカーフなどで代用します。
アイデアを発想したり、検証するための問いが用意できたらスタートします。
進め方
- 参加者には帽子をかぶり、帽子にひもづけられた視点から発想するように促します。
- 参加者がアイデアに対して発言するときには、帽子をかぶったり取ったりしながら、どのような視点から発想しているのかが他者にわかるようにします。
6つの帽子の色別の役割
- 白い帽子:事実や数字、データに立ち戻り、中立的な立場で発想します。
- 赤い帽子:感情的視点から発想します。一般的に議論の場で論拠のないひらめきや感情、気持ちは敬遠されがちですが、赤の帽子をかぶっているときは安心して感情的視点から発想することができます。
- 黒い帽子:批判的、消極的にアイデアを評価し注意を促します。最も重要な帽子の一つで、ネガティブな態度を表すものではありません。アイデアが事実に反する点や、方策と一致しない点について指摘します。
- 黄色い帽子:提案されたアイデアが成功する理由や利益を生む理由について、ポジティブに明るい結末を念頭に置いて発想します。
- 緑の帽子:好奇心を広げ、さまざまな選択肢をクリエイティブに発想します。
- 青い帽子:場を俯瞰し、各視点がバランスよく対話に反映されているか冷静に判断します。青い帽子をかぶりながら、「そろそろ緑色の帽子の意見が必要ですね」などと促します。
注意点
- 帽子を交換する:帽子をかぶったり、取ったり、交換することで、多様な視点から発想することを促します。
- 最初と最後は青の帽子をかぶる:最初と最後は冷静な思考が求められます。進め方やゴールについて、冷静な視点で考えを整理します。